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奇祭むこ投げすみ塗り


小正月 1月15日

1月。松之山温泉周辺へ向かうと「奇祭 むこ投げすみ塗り」ののぼりが掲げられる。

-奇祭-

自ら名乗るほどの奇祭とはどんなものだろうという興味と、

インターネットで見てしまった顔を真っっっ黒くした人達への興味で行ってまいりました。


松之山温泉入り口すぐ脇に駐車場があるのでそこへ駐車しましょう。

トイレ付。親切!

 

温泉街を進んで行くと、旅館・喫茶店・食堂と続く。

お隣を歩いていた地元感のある男性におすすめのごはんを尋ねたら「あごだしラーメン」との返事。

さっそく目の前の食堂であごだしラーメン!を頂く。さっぱり系で美味しい。

お座敷もありうっかり長居してしまいそうなお店でした。

 

その先を行くと郵便局、案内所「里山ビジターセンター」

お祭りの情報や周辺パンフレットを頂きました。

弊社のラフティング写真が使用されたパンフレットを見つけ思わずにやにや。

 

温泉街を進んで行くと今回の会場である地炉・薬師堂・すみ塗広場へと続きます。

なんとスムーズな作りでしょう。一本道!わかりやすい。

14:00 祭りがはじまります

薬師堂下にある地炉からスタート

旦那様の隣を奥様が慎ましく登って行く姿がまた、いい!

舞台となる薬師堂までの道のりは、雪が積もっていることもあり険しくみえる。

 

滑りやすい足元。お婿さんを落とさないよう協力して担ぎ上げる姿は愛情いっぱい。投げに行くのに。愛情いっぱい。


 

 

薬師堂からご挨拶

 

皆様へ

お婿さんの紹介から

 

 

いよいよ!!いきます!!


投げるほうも投げられるほうも笑顔がいっぱいで愛情が伝わる光景。

むこ投げの歴史をみると今とはだいぶ違いはあるようですが、皆さんの表情がとにかくいい

 

投げられるお婿さんは三組。

 

下で見守る皆さんの声援も響きます。


賽の神 どんど焼き

無病息災・家業繁栄を願うとういう「どんどやき」

地域によって形が異なるとのことですが、この高さ!書初めとだるまの存在感が見事です。

 

宮司様が見守る中、火が入れられ

はじめの合図をするまで「すみ塗」おあずけの案内が聞こえます。

皆さん「すみ塗」が始まるのをうずうず待っている様子!

じわりじわりとフライング気味に始まるすみ塗り!!いよいよスタート!!

 

しかし!初心者の私にはイマイチ入り方がわからない!!…どうしよう!!

とりあえず、手が炭になっている人に声を掛けたら、とても丁寧に教えてくれたので私も無事に黒くなれました。


まずは。。。

燃え落ちたばかりの炭を地面の雪とすり合わせる

小学生の頃の習字の墨すりをにわかに思い出す

 

初心者の私は雪を多くつかみすぎ、薄墨ができた。

濃くするために炭を鷲掴みさらにこすり合わせる。

手こずりながらも、なんとか黒くなった気がした!

そして、親切に墨の作り方を教えてくださった見知らぬ男性の顔に

出来立ての墨でどろどろの手を向けさせていただいた。

 

「おめでとーーー!!」と、言いながら。

 

お巡りさんも真っ黒。

消防の方も真っ黒。

宮司さんも真っ黒。

みんな真っ黒になって笑いあい。

なんて平和な光景でしょう。

 

締めは「するめ」を棒の先に釣るし炙って頂きます。

遠目で様子を眺めていた私の手元にもゲソがきた。

半被のおっちゃんがゲソをそっと差し出して歩いていったのです。

まじでイカしたおっちゃん。かっこいいぜ!

 

公募もされている婿様。

今年ご結婚予定の皆さん、ご結婚された皆さん。

人生に一度のこの機会。投げられてみてはいかがでしょうか!